日本舞踊おどり塾
【おどり塾】とは、日本の古典舞踊を継承している「芳瞠流」が、流儀・
流派を問わず " 踊りが上手になりたい人 " " 舞踊の作品の形態や内容を
理解したい人 " 等を対象に、一日三時間(実技三分の二・講義三分の一)
の時間帯で月三回行なっています。
< 内容 >
1. 日本舞踊の流れの中の基本的な体の使い方と力の関係
例えば、一つの回転の場合、その回転が横回転か縦回転かを
把握し、横回転の時は上半身や下半身で無理に体の回転運動を
起すのではなく、回転の初動運動は体の軸(へそ)で、それに順じて
上半身や下半身の回転を行なう。実技を通して習得する。
2. 作品の内容と言葉の解説
長唄「島の千歳」を例に上げると、曲の外題は白拍子の島の千歳
であって、その白拍子が今様を舞うと思いがちだが、その内容
は水の恩恵を唄ったもので、いいかえれば「雨乞い」の踊りとも
言える。そのため、前弾きの三味線が雨の降り始めから次第に
本降りとなる様子を奏でている。また後半はその恩恵を受けた
人々の喜びの様を、七世望月太左衛門の襲名のおりに作られた曲
として、長唄と囃方の小鼓のコラボレーションとして作られている。
3. 踊りの振りの記録
人間は誰しも物事を忘却してしまう…
習得した踊りや自分で振付した作品を、後々にまで残すために
記録法を学ぶ。
特に立体動作を平面な紙の写す技術を習得する。
4. 特別講習
課外特別講義として、踊りに関した特別ジャンルの専門家を
お呼びしてお話を聞く。(舞台美術家・かつら師・衣裳方等)
【おどり塾】では以上の様なことを題材として、教本に基づいて講義・
実技を行なっていきますが、決して難しいことではなく、先人達が残し
てくれた素晴らしい作品を、塾生の皆さんで語り合って共に研究し学ぶ、
と言うことが当塾の基本です。
【おどり塾】に関する詳しいお問合せは「芳瞠流事務所」まで。